■野鳥の世界 ツグミ
2013~2021年の冬季、越冬を目的にシベリアから海を越えて、庭にやって来ていたツグミのツーちゃん。2022年の冬は、ついに姿を現しませんでした。ツグミの寿命は約10年と言われており、昨年の時点でツーちゃんは9歳でした。とうとう寿命が尽きてしまったようです。長年、多くの方がツーちゃんの越冬を応援してくださっていたため、今回は、ツーちゃんの追悼記事を載せることにしました。
ツーちゃんの姿を初めて庭で目撃したのは、2013年2月です。まだ淡い羽色の幼鳥だったため、ツーちゃんは2012年に繁殖地のシベリアで生まれた鳥さん!ということが分かりました。
2013年2月 埼玉県自宅の庭
ツグミのツーちゃん(幼鳥)初めての越冬
ツーちゃんは新入りだったため、まだ遠慮がちで、この頃は、他の野鳥の食べこぼしをついばむことが多かったです。
生まれて1年以内に命を落とす野鳥が多い中、翌年も、ツーちゃんは戻ってきました。二度目の越冬中、ドカ雪に見舞われたことも!
三度目の越冬ともなると、ツーちゃんは、ちょっと強気な一面も見せてくれました。長時間、水場を独占するツーちゃんに、「早く、どいてよ!」と、催促するスズメがいました。ツーちゃんがとった行動は・・・威嚇!すっかり逞しくなりました。
ツグミは、越冬地と繁殖地を移動する際、集団で渡りをします。四度目の越冬を終えて、繁殖地のシベリアへ向かう直前、ツーちゃんの仲間グミちゃんも庭に姿を現しました。
2016年4月 仲間のグミちゃん(左上)、ツーちゃん(右下)
ツーちゃんの朝の行動開始時間は、他の野鳥よりも格段に早かったです。渡り鳥なので、薄暗い中でも、よく見えていたようです。五度目の越冬中の早朝、自宅前の道路に佇んでいるツーちゃんを発見。明るめに撮影してありますが、実際は、かなり暗かったです。
2017年1月 朝6時台のツーちゃん 薄暗くてもよく見える?
ツーちゃんが意外な場所で休憩していたことも。
ツーちゃんは、毎年12~2月中には庭に飛来していましたが、六度目の越冬となる2018年は、3月に入ってから姿を現しました。この年が最も遅い登場となったため、無事かな?と、かなりハラハラしました。
シベリアに向けて旅立つ時期になると、ツーちゃんは、電線に止まって、よく鳴いていました。ツーちゃんはオスだったため、さえずりの練習をしていたようです。
渡り直前、再び、グミちゃんが庭に姿を現しました。2年ぶりの登場です。色味が薄いのでメスのようです。この数日後、ツーちゃんを見かけなくなったため、グミちゃんたちと一緒に旅立ったようです。
七度目の越冬時は、ツーちゃんと仲良しだったキジバトの
キーちゃんとのツーショットが多かったです。キーちゃんは、ヒナの頃(2016年夏)から、あーちゃん宅の庭に通い続けていたキジバトです。
2019年3月 ツーちゃん(左)、キーちゃん(右)
八度目の越冬となる2019年は、過去最も早い12月上旬にツーちゃんが庭に姿を現しました。
ツーちゃんは、キジバト夫妻やヒヨドリとも、うまく共存していました。
八度目の越冬終了は3月上旬で、この年が最も早い旅立ちとなりました。
最後の越冬となった九度目も、ツーちゃんは、元気そうな姿を見せてくれました。
水浴び大好きツーちゃんは、相変わらず、頻繁に水場を独占していました。いつものように、スズメたちにせかされる光景は、冬の風物詩でした。
2021年2月 「まだかな?」と、ツーちゃんの様子をうかがうスズメたち
九度目の越冬終了は3月下旬で、この日を最後に、ツーちゃんとは永遠のお別れとなりました。
ツグミとしての鳥生を精一杯生き抜き、その姿を通して、改めて命の尊さを教えてくれたツーちゃん。本当に本当にありがとう!そして、さようなら。ツーちゃんの子孫たちが今も元気に生きていることを心から願っています!チュ!
<余談>
渡り鳥という過酷な運命の下に生を受け、野鳥としては珍しく、ツーちゃんが天寿を全うすることができたのは奇跡に近いと思います。越冬を終えたツーちゃんが、今頃、ロシアのシベリアで子育てしているかな?と思いを馳せることも多々ありました。渡り鳥たちに国境はなく自由に行き来できます。人類は、もっと他の生き物から謙虚に学ぶべきでは?と考えさせられます。
ツグミの関連記事:
「九度目の越冬終了 庭のツグミ」はこちら「九度目の越冬 庭のツグミ」はこちら「八度目の越冬終了 庭のツグミ」はこちら「八度目の越冬 庭のツグミ」はこちらProjectμ プロジェクトミュー テフロンブレーキライン ステンレス/クリア インスパイア CB5 リアディスクブレーキ「七度目の越冬 庭のツグミ」はこちら「六度目の越冬終了 庭のツグミ」はこちら「六度目の越冬 庭のツグミ」はこちら「五度目の越冬終了 庭のツグミ」はこちら「五度目の越冬 庭のツグミ」はこちら「四度目の越冬終了 庭のツグミ」はこちら「四度目の越冬 庭のツグミ」はこちら「三度目の越冬 庭のツグミ」はこちら「勇気あるツグミ、庭に再来!」はこちら「狭い庭はいかが? ツグミ」はこちら「昨日の友は今日の敵 ハチジョウツグミ」はこちら「ふっくら美人(美鳥?) ツグミ」はこちら<ツグミを脅かすもの>
林・農耕地の減少:生息場所がなくなります。繁殖地、越冬地の両方の環境が整っている必要があります。
密猟:食用として捕獲されているという問題があるようです。
テーマ : 散策・自然観察
ジャンル : 趣味・実用
素人採寸の為、多少誤差ご了承下さい。
◆目視による範囲のキズは出来る限り明記しておりますが、当店で扱っているお品物は骨董品がほとんどです。
◆経年のモノですので、説明しきれない時代物としてのスレや、変色、使用によるへこみやアタリ、小キズ等の欠点はあります。 時代感など、欠点も含めて愛して頂ける方の入札をお待ちしています。
◆また、お使いのPC環境、モニタにより見え方に差異が生じる事を予めご承知ください。 それを踏まえた上でよく画像をご覧頂き、ご入札ください。
◆そういった商品の欠点を気になさる方、 神経質な方はご入札を控えて頂いたほうがよろしいかと存じます。
◆落札画面にて、案内に従ってお手続き下さい。ご入金確認後に早急に発送させて頂きます。
◆当方の受け取り限度額に達している場合、Yahooかんたん決済はご利用いただけない場合があります。
その他
◆画像でご判断、ご納得頂いた方のみのご入札をお願い致します。ご入札は十分ご検討頂きご納得の上で行って頂けますようお願い致します。
ご不明な点等御座いましたら、ご入札前に質問欄からお問い合わせください。
◆ ご落札されてから48時間以内にお名前?お届け先等のご連絡、ご落札から5日以内にご入金出来る方のみご入札お願いします。上記の期日が守れない場合は、いかなる理由がございましても「落札者都合のキャンセル」をさせて頂きます。ヤフーオークションシステム上「非常に悪い」を付けられます。さらに、落札代金の20%を支払うことになります。ご了承くださいませ。
◆ 誤入札、または入札後のキャンセルの申し付けが発生する場合に、落札代金の20%を支払うことになります。ご了承くださいませ。
◆ 当店に重大な過失がない場合の返品はいかなる理由があっても一切お受けいたしません。
◆この品は未検査、未鑑定品です。当方でも真贋の保証はしかねます。お客様がご自身で真贋の鑑定を行った場合、発生した費用は当方は負担いたしません。
◆上記内容をご納得を頂いた上でご入札をお願い致します。
No.204.002.002